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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第7章 再会
 やがて列車が止まり、右側のドアが開く。ドア付近の人が大勢吐き出される。恵子の周囲ではほとんど人の動きは無かった。こんな中ほどに乗り込むと、最初の駅で降りることは困難だろう。高校生の頃、通学の満員電車で一駅だけ乗らなくてはならなかったという時期があった。降りやすい場所であるドア付近に立つことが出来るよう、わざとギリギリに乗るのだ。多くは近くの高校に通う男女だが、社会人の男性もいるにはいた。ドア付近は逃げ場がなく女子高生にとっては痴漢被害の多い場所だったが、それでも、今恵子がいるこうした車内中ほどまで押し込まれて、降りたい駅で降りられなくなるよりはましだからと、当時は思っていた。一駅の区間だけをどうにかやり過ごせれば・・・。
 駅で停止している間に、ふと、恵子の周りで密着していた乗客たちとの間に空間が出来た。一瞬の出来事で、次の瞬間には一度ホームに下りた乗客と、この駅から電車を利用する客が猛烈な勢いで乗り込んでくる。その一瞬の間隙を利用して恵子は身体の向きを入れ替えてみることにした。
 進行方向に後ろ向きに立っていた恵子は、その真反対、すなわち進行方向の向きに身体を入れ替えた。すぐ近くにいる男性達から、なんとなくザワザワしたものを感じる。何もしてないぞ、触ったりしていないぞ、勝手にこの女が向きを変えただけだぞ、というアピールのように感じた。痴漢したと疑われたら大変だ。痴漢でない一般の人からすれば、そんなふうに疑われるリスクは最も避けなければならないものなのだろう。
 そんな空気間を感じながらも、とにかく恵子は押し付け男の正面をむいた。あなたが痴漢なのはわかっているよ、というメッセージ。どうする?という問いかけでもある。そして少しの期待も。
 その男は、そのどちらも裏切った。
 正面に立って、なおも押しつけを継続してきたのだ。
 再びドア付近が超満員になると、恵子の周囲でも人から押される圧力が戻ってきた。正面の男は不可抗力です、とでも言いたげな態度で恵子の正面にそそり立ったそのモノをスラックス越しに押し付ける。男の背丈は標準的で、恵子の下腹部よりもモノは高い位置にあたる。本人はこれで案外盛り上がっているのかもしれないが、恵子は、これには閉口した。気持ち悪い以外の何ものでもないのだ。走り出すとずっとこのまま、生暖かいものが恵子のお腹の少し下に押し付けられていた。
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