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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第4章 追跡者
 都心からここまで乗ってきて、この駅で降りて、そして今また同じホームに戻ろうとしている。この先へ行く途中、どうしてもトイレを借りたかった、ということでなければ、このコは都心へ戻ることになる。そうして行ったり来たりしながら痴漢されることを欲している。ループだ。長官はさっきからその考えが頭の中を駆け巡っていた。朝の電車の女子学生やOLの若さとは別の次元で、これはこれでいいオンナだ。声を押し殺して小さく何度も震えていた彼女を思い出すとそれだけで長官は自分の股間がそそりたつのを感じた。

 ホームに出る…目の前の二人が視界の右端に消えた。まだ逃げる?追いかけようとして、しかし少し距離を保った。一号車方向に向かうのなら、焦ることはない。二人とは反対に左側に出る。八番線を行く大きな背中が見えた。長官は並行する七番線の点字ブロックの外側を進む。
 次の電車を待つ人の列で二人の姿が見えなくなった。その人込みをかけ分けた…と、その時、自販機の前でオンナと鉢合わせする格好になった。自販機…。なるほど、やられた。『自販機の隣のベンチに座りたかった……』とでもいうような顔を作ってその場を離れると、人の列を壁にしてオンナの死角に隠れた。
 蒸し暑い。首筋に汗がまとわりついていた。『まもなく七番線に、○○時△分発□□行きが…』と自動のアナウンス。列の最後尾にオンナが向かう。七番線。当たりだ。ループする!
 子供のように胸が躍った。一瞬シゲと目が合った。長官はシゲから少し離れて待つことにした。
 ホームに電車が滑り込む。目の前で四号車のドアが開く。乗客はまばらで、あちこちにまとまった空席があった。三席分の空きがあるシートの真ん中にオンナは座った。左隣に反対側のドアから来た男が腰を下ろす。長官は素早い身のこなしで最後の一席に小柄な身体を滑り込ませる。オンナの右隣を確保した。
 一歩遅れて来たがたいのいい男の方は、その場で呆気にとられた、という表情ひとつを作って長官を見下ろすと、くるりと見まわしオンナの反対側のシートに腰を下ろした。
 隣に座ってみると、スカートの脇から露出した太ももが目に眩しい。座ったまま…ヤルか。雷に打たれたように、ふいにそんな考えが長官の脳裏で閃いた。



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