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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第4章 追跡者
 目線の左下でシゲ君が動き出す。来た。階段下に背中をむけてオンナが上ってくるのを待った。たんたんたんたん。ヒールが近づいてくる。列車の到着を知らせるアナウンスが始まる。上りきるとすぐ左にUターンした。三番線のホームを先頭車両方向に向かって駆けだした。一号車か二号車、そう確信した。追い越さないようにホームの反対側、四番線の端を小走りに追いかけた。シゲ君が大きな肩を揺らして後に続く。はずむ息がここからでも感じられた。すぐ後ろに列車が迫っていた。『黄色い線の内側に…』お決まりの音声案内だが仕方なくホームを斜めに横切り三番線側を追いかける。列車が一人を追い越してゆく。オンナは止まらない。それでも一番先頭のドアまであと車両二つ分。もらった。長官は確信した。
 列車が定位置で止まると、先頭のドアから人が吐き出されてきた。降りて再び列に並びなおす客の中には常連の顔もあったがここは無視した。横取りされたのでは堪らない。ぴったりオンナの後ろについて並んだ。シゲ君も右に並んだ。次々と車内に飲み込まれていく。押された弾みでシゲ君が一歩前に出たように見えた。オンナの真横についてしまう。と、思いがけない行動にでた。彼女の耳元に、なにやら話しかけたのだ。『おねがいします』と聞こえた。さっきから考えてやっと絞り出した言葉がそれなのかと呆れたが、後ろからはオンナがそれに反応したように見えた。一本取られたか?と自嘲した。まだ始まってもいない。しっかり後ろをキープしている。
 すると若い長身が左隅から割り込んだ。オンナの正面だ。
 ど素人が。と思ったがオンナは長身の正面に包まれるように飲み込まれる。何とか引き剥がそうと後ろから押し込むが後の祭りだった。
 このどさくさは最初の挨拶だ。右手がちょうどいい位置にあった。まずは柔らかな尻の感触をひとつ確認した。
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