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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第4章 追跡者
 耀司はギリギリまでタイミングを謀(はか)った。すでにドアの開口部にはいくつもの足が並んでいて、まさに足の踏み場がない。このチャンスを逃さない。耀司は女性の前に進み出ると肩から人の壁にあたり、ホームを足場にして押し込んで見せた。二人分の足場ができる。耀司が先に乗り込み大きく腰を引いて彼女を促す。次の瞬間、堕天使は耀司の胸の中にいた。簡単すぎてむしろ焦った。続いて強烈な圧力がやって来た。耀司は彼女と信じられないほどの力で密着した。
 ドキドキした。
 左腕をそっと、まっすぐ下に伸ばした。自分の鼓動が聞こえそうだ。
 肘を曲げることも吊革につかまることも出来ないほど圧縮されているのだから、仕方がないんだ。自分の行動を正当化した。伸ばした手の平はというと、その真正面に彼女のデルタ地帯があった。千載一遇のベスポジだった。
 無我夢中で掌を差し伸べた。薄い生地のスカート。難なく手首だけを使ってたくし上げる。まっすぐ、ただまっすぐ挿しいれた手が温かいものに触れた。ドキッとした。相手もぴくんと反応した。それは!
『この女(ひと)、ノーパン。』
そう思った。
 触れた手の感触はクリトリスとしか思えなかった。パンティでもなければもちろんストッキングでもない。あの湿った温かさと独特の柔らかさ。割れ目の感触。耀司は必死で彼女の表情を伺おうと試みた。俯いたままの彼女は軽く目を閉じている様子で動かない。
 クリトリスを電車の中で直接で触られていて嫌がりもしないなんて。
 耀司にとっても初めての経験だった。頭が混乱した。どうしたらいいのか、分からなかった。今、起きていることが現実なのか確かめるために、左手をそっと動かしてみる。堕天使はピクンと素早く反応した。間違いない。そして…この分だときっと、濡れているに違いない。
 ゴクリとひとつ唾を飲み込んだ。
 指を入れれば、おそらく音が漏れ聞こえるほどに濡らして、堕天使は今、燿司の左手を受け入れようとしている。
『…四番線、ドアが閉まります。ご注意ください。』
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