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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第5章 掲示板
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 帰宅したのはいつものように日付が変わった後だった。軽く食事をとることにしている。コンビニ袋から安い赤ワインを取り出す。冷蔵庫に保管していたごはんをレンジに放り込むと、ワインをデキャンタボトルに注いだ。それから、パンティ以外のすべてを脱ぎ洗濯機へ。洗濯をスタートさせる。
 ナイトブラの上にTシャツ。リビングで部屋着に着替えてキッチンに戻る。テイスティンググラスに赤ワインを注ぎ替え、鼻を突っ込むようにしてグラスを傾け、ひとくち口に含んだ。意外とおいしい。テーブルにご飯と食器を並べ、コンビニ袋を探って適当なつまみを取り出した。
 三杯目のワインを口にする頃には、思いのほか酔いが回っていた。温かい気分だった。スマホが逆さまになってハンドバッグに突き刺さっている。充電しとかなきゃ…と手に取った。その時の気分…勢いだった。そうだ、いまなら…とメールを開いた。メールにはネットショッピングの閲覧履歴から買い物を薦める類の着信がたくさん届いていた。無視して掲示板に書かれた彼…よーよのアドレスを慎重に打ち込む。そうしながら、このアドレスが本当にあるのか、と、ちょっとだけ疑った。なりすまし、という事もありえる。最初のメールは、とりあえず
『こ・ん・ば・ん・は♪ほんとに直メしてみました。…まだ起きてますか?』
と打ち込んだ。送信を押す瞬間はドキドキした。
 返事が…、来るのか?
 待つ間、気持ちを紛らわせたい。四杯目のワインをグラスに注いだ。何も起きない。やっぱり、もう...こんな時間だし。
 その時、スマホが二度短く振動した。メールの受信を知らせている。心が弾んだ。すぐに取り上げチェックする。
『ホントに連絡くれたんですね!嬉しい!まだ起きてますよ。夜勤明けです。まだ寝ないので恵子さんが聞きたいことなどあれば何でもお答えしますよ~。一応本人確認で、駅と時間帯とか僕の服装とか覚えてますか?恵子さんのことは駅の中ほどで見かけて一両目まで追いかけてしまいました。記憶違いでなければ……』
と後半では、恵子の服装や追いかけていた男たちの特徴を言い当てていた。
 間違いない。恵子も電車に乗った時間と駅、路線名を正確に返した。
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