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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第5章 掲示板
 次のメールで、男は「耀司(ようじ)」と名乗った。何度か短いやり取りのあと、恵子はあの時のいきさつを尋ねることにした。慎重に言葉を選びながらも耀司に甘えていた。いったい何をしているんだろう。今、自分は電車で痴漢された相手とメールで話している…。
 耀司は素直に思ったことを言葉にして打ち明けてくれている、そう恵子は感じた。
『ああ、この女性のひと痴○されに来たんだ、俺のとこ来てくれたし気持ちよくしてあげないとと思いました。ホントは胸からいきたかったんだけど、後ろから丸見えなので、ここはお股滑り込みだ~と。クリちゃんももっともっとじっとりゆっくり恵子さんが気持ちよくなるまで触ってあげたかったです。
 この女性のひと、絶対痴○されるために先頭に乗ってきたんだよなぁ。なんてエロい人なんだろー。もっとエッチなこといっぱいしてあげたいなー。と思いました。』
 先頭に乗ることが、どうして痴漢されに来ることになるのか?耀司に駅間を往復したことなどを打ち明けた。自分の取っていた行動は、恵子にとっては追いかけてくる二人から離れるためだったが、駅間を行き来する行為はループと呼ばれ、それは痴漢したい人、されたい人の取る行動であること、その結果OKのサインと受け止められたと思われる事などを、教えてもらった。
 愕然とする事実。そんな風に思われていたとは。再会の約束…。それは、どちらからも切り出すことは無かった。ただ、掲示板で耀司は自分のハンドルネームを明かした。そしてその夜はそのまま、二人それぞれ眠りについた。
 外はうっすらと夜明けの気配が満ち始めていた。
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