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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第5章 掲示板
     5

 恵子は電車に乗っていた。いつものように満員電車。背中にぴったりと長身の誰かが張り付く。恵子は軽く握った両手を顎の下に揃え、肘の間にかろうじて自分のスペースを作る。後ろにいる誰かの両手が左右から恵子の腰骨のあたりを抱いている。耳元でその男がささやく声がした。
「じゃぁ続きを始めてもいいですか?」
声に聞き覚えがあった。ゆっくりと、ただ頷く。腰を抱いていた手はウエストを伝って前へ前へと這う。ゆっくりと。ゆっくりと。両手がおへその上で交差する。そこでその手が止まる。恵子の肘の内側とウエストの間のわずかのスペースに男の腕がある。手は恵子のへその上で両方の手を組むよう手を開く。みぞおちにその親指の先が届く。次いで手の平は動き出し上へ上へと向きを変える。その手はみぞおちから這い上がってきた。左右の乳房を手の中に収めた。乳房を下から拾い上げた手は、さらに強く持ち上げようとする。体ごと背後の誰かによって、拘束具に縛り付けられたように恵子は伸び上がる。吊るされたように、顔は俯き加減になる。
 そうして背後の男は親指だけを動かして、動くことの出来ない恵子の乳首を探り当てた。指先が二度三度乳首の上を行ったり来たりする。
「いやっ、んぁ、ん。」
 乳首は敏感だった。悶えようにも身体が動かない。恵子が動けないことをいいことに、別の手がスカートの中へと入ってきた。迷うことなく恵子の恥丘にぴったりと手のひらで張り付いた。恵子はノーパンだった。中指の先だけが小さく怪しく円を描きながら少しづつ少しずつ、下へ下へ伸びてくる。
 その先は、ダメ。
 指先は恵子のクリトリスまであと少しになる。腰を引いて逃れようするが、すぐ後ろにぴったりと背後の男がはりついていて動けない。うっすらと目を開けると、そこにはカーキ色のジャケットがあった。あっ彼だ。気を許した次の瞬間、耀司の指先は正確に恵子のクリトリスを探り当てた。中指の腹でくるくると弄りはじめる。
「ぁあぁん、い・・・、ん。」
背後から抱きしめられて両の乳首を責められ、正面からはクリトリスを刺激され、もはや抵抗する力もなかった。全身から力が抜けていく。かわりにどんどんと高まっていく。彼と耀司さんの二人に同時に責められこのまま溶けてしまう・・・そう感じた。
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