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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第1章 はじまり

少しの沈黙の後に列車が再び動き出すと、まるで痺れを切らしたように背後の男性の手に今までとは違う力がみなぎった。先ほどまでより乱暴に、ショーツの後ろをまとめて持ち上げティーバック状態にすると、さらに手のひら全体をお尻の真下にまで差し入れ、指先で敏感なあの場所を探りはじめた。
手と手がぶつかることを避けるかのように、正面の長身の彼の右手はスカートの中でショーツの前のところをいつまでもいつまでも擦りながら、時々いたずらに指先を谷間へと這わせる。その瞬間の刺激が堪らない。しかもいつ来るか分からず、焦らされ感が絶望的な気持ちにさせる。
来て。
声に出来ず態度に出来ず、混み合う車内で両手を少し握りしめて彼の胸に置いたまま、全身を預けるようにして列車の揺れに身をまかせていた。それ以外に出来ることが分からない。
いつの間にか、左胸の乳首を弄る誰かはいなくなっていた。次の駅では降りなくちゃ、と言う記憶が少しずつはっきりと現実になって蘇ってきた。
駅に滑り混むその瞬間、最後のご挨拶、と言うように、さっとスカートの裾を翻して正面の長身の男性の右手が私のそこへとタッチした。
何か、応えを待っているの?
しっかり目を開け、開くはずのドアに顔を向ける。その耳元に彼の顔があった。
「良かったですか?」
急に恥ずかしさが込み上げてきた。泣きそうな作り笑顔だったに違いない。何か言おうとして言葉にならなかった。
優しくしてくれてありがとう…
最後の五文字だけ、声に出さずに口が動いた。伝わったかどうかは分からない。
電車を降りると、身体じゅうから汗が吹き出すほどに熱いことに、はじめて気づいた。
手と手がぶつかることを避けるかのように、正面の長身の彼の右手はスカートの中でショーツの前のところをいつまでもいつまでも擦りながら、時々いたずらに指先を谷間へと這わせる。その瞬間の刺激が堪らない。しかもいつ来るか分からず、焦らされ感が絶望的な気持ちにさせる。
来て。
声に出来ず態度に出来ず、混み合う車内で両手を少し握りしめて彼の胸に置いたまま、全身を預けるようにして列車の揺れに身をまかせていた。それ以外に出来ることが分からない。
いつの間にか、左胸の乳首を弄る誰かはいなくなっていた。次の駅では降りなくちゃ、と言う記憶が少しずつはっきりと現実になって蘇ってきた。
駅に滑り混むその瞬間、最後のご挨拶、と言うように、さっとスカートの裾を翻して正面の長身の男性の右手が私のそこへとタッチした。
何か、応えを待っているの?
しっかり目を開け、開くはずのドアに顔を向ける。その耳元に彼の顔があった。
「良かったですか?」
急に恥ずかしさが込み上げてきた。泣きそうな作り笑顔だったに違いない。何か言おうとして言葉にならなかった。
優しくしてくれてありがとう…
最後の五文字だけ、声に出さずに口が動いた。伝わったかどうかは分からない。
電車を降りると、身体じゅうから汗が吹き出すほどに熱いことに、はじめて気づいた。

