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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第6章 贈り物

ついて行ってみよう。咄嗟に右足のヒールを右手で握って足先から抜き取ると助手席の足もとから踵のないパンプスを取って引っ掛ける。エンジンをかけ、青いワゴン車を追った。
後を追って右折で出庫する。JR線の側道なので道はまっすぐで、三百メートル程先までも見通せる。途中、歩道橋の土台を避けるために道が狭くなった箇所があって、片側交互通行でタクシーとすれ違う。
そこを抜け見通しの良い道に戻った時には、既にその青いワゴン車の姿は目視できなかった。
左側は線路で当分踏切など無い。どこかで右へ折れているはずだ。曲がり角の度に徐行して曲がったかもしれない先の奥を覗き込む。二つめ、三つめ・・・いくつかの脇道を見てきたが、走り去るテールランプは見つからず、とうとう突き当りの信号まで来てしまった。優に一駅分以上走っていた。
赤信号で停止したことで、少し頭を冷やした。追跡を諦めた。信号待ちの間に缶コーヒーを手に取る。湿気でびっしょりと露がついていて、その水滴に触れることが心地よかった。右手に固い缶を握ると一瞬、男のものを握っていたあの瞬間がフラッシュバックした。
プルトップを引っ張り、ミルクたっぷりのコーヒーを喉に流し込むと少しだけ人心地がついた。
信号が変わるまでの間に、助手席に目を落とす。
紙の包みは白地にドット柄の小さな紙袋を丸めたものだった。もうしばらく赤信号。広げて、セロテープをはがしてみた。中から出てきたのはキラキラ光る透明の袋に入ったピンク色のいびつで大きな唇のような形のもの。それとカードが一枚。メッセージが躍る。
『それを身に着けてココへ来て。二時まで待ってる。でも、もしも来なければ……。Y』
その下に公園の駐車場が指定されていた。
歩行者用信号が点滅を始めた。透明の袋の中身を確認しようとして、ちらりとカードの裏が見えた。
その時気づいた。メッセージカードの裏に写真があるのではない。写真の裏にメッセージが書かれていたのだ。写っていたもの…それはあの駅のトイレで乳房を露わにし、恍惚とした表情で自慰を行う恵子だった。
何これ?!
後を追って右折で出庫する。JR線の側道なので道はまっすぐで、三百メートル程先までも見通せる。途中、歩道橋の土台を避けるために道が狭くなった箇所があって、片側交互通行でタクシーとすれ違う。
そこを抜け見通しの良い道に戻った時には、既にその青いワゴン車の姿は目視できなかった。
左側は線路で当分踏切など無い。どこかで右へ折れているはずだ。曲がり角の度に徐行して曲がったかもしれない先の奥を覗き込む。二つめ、三つめ・・・いくつかの脇道を見てきたが、走り去るテールランプは見つからず、とうとう突き当りの信号まで来てしまった。優に一駅分以上走っていた。
赤信号で停止したことで、少し頭を冷やした。追跡を諦めた。信号待ちの間に缶コーヒーを手に取る。湿気でびっしょりと露がついていて、その水滴に触れることが心地よかった。右手に固い缶を握ると一瞬、男のものを握っていたあの瞬間がフラッシュバックした。
プルトップを引っ張り、ミルクたっぷりのコーヒーを喉に流し込むと少しだけ人心地がついた。
信号が変わるまでの間に、助手席に目を落とす。
紙の包みは白地にドット柄の小さな紙袋を丸めたものだった。もうしばらく赤信号。広げて、セロテープをはがしてみた。中から出てきたのはキラキラ光る透明の袋に入ったピンク色のいびつで大きな唇のような形のもの。それとカードが一枚。メッセージが躍る。
『それを身に着けてココへ来て。二時まで待ってる。でも、もしも来なければ……。Y』
その下に公園の駐車場が指定されていた。
歩行者用信号が点滅を始めた。透明の袋の中身を確認しようとして、ちらりとカードの裏が見えた。
その時気づいた。メッセージカードの裏に写真があるのではない。写真の裏にメッセージが書かれていたのだ。写っていたもの…それはあの駅のトイレで乳房を露わにし、恍惚とした表情で自慰を行う恵子だった。
何これ?!

