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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第6章 贈り物
 でも、写真が・・・そう、この写真は…まずい。
 見たくはないがもう一度落ち着いて見てみた。個室の中。隣の個室から覗けるのか?あるとすれば・・・、写っているアングルを考えてみる。あの時の事を思い返してみても、何も思い出せない。何かあれば気づくだろう。恵子の正面を斜めから写している隠しカメラ。ハンドバッグを置いた壁の辺りらしい。それとも、ハンドバッグそのものにカメラが仕込まれているとか?助手席で転がっているハンドバッグを目だけ動かし横目でちらりと見た。…ばかばかしい。ハンドバッグにカメラがくっついているなら気付くはずだ。
 もう一度、裏のメッセージを見た。
 『それを身に着けてココへ来て。二時まで待ってる。でも、もしも来なければ……。Y』
 ・・・指定された場所へ来なければ、この写真をばらまく…ということか。
 時計を見た。〇時四十二分。指定された公園をスマホで検索する。まだ行くかどうか決めていない…、つもりだったが、何とかしなければ。経路と所要時間がスマホに表示された。あまり考えている時間は無かった。
 最後のYは?
 イニシャル。この人の事を「ワイ」と呼べばいいのか?
 そして、さっきは気づかなかったが、その下にQRコードがある。中央に『着いたらココへ』と文字があった。スマホをあてがうと、メールアドレスが表示された。
 『写真を返して』・・・とメールを送ろうか、『今、着いた』と嘘をついて相手の出方を探ろうか。次々と考えが渦巻くが成功しそうに思えない。少し考えてからにしようと、まずは思いとどまる。
 時計をもう一度見る。あれから四分過ぎていた。
 ルームミラーで自分の顔を見る。ダメじゃないな…、と独り心の中だけでつぶやき、ドアを開けてクルマを降りようとして気がついた。左右の靴が違ったままだ。助手席からヒールを取って外に置く。右足のパンプスを脱いでアクセルペダルの手前に置く。両膝を外に身体を九十度回して、そこでハイヒールを引っ掛けてコンビニの店内へ向かう・・・。忘れずにハンドバッグに、その謎の贈り物を入れて。ドアを閉めてロックして店内へ向かう。スロープを少し下る構造になっていた。
 ふと思った。Y…イニシャル?耀司もYだ。
 耀司なら・・・。遊びのつもりなの?からかってるだけなのかも。
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