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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第6章 贈り物

ストローを挿して一口飲む。車内には、まだ半分残った缶コーヒーがドリンクホルダーを占領していた。となりのホルダーへ挿し、クルマを出す。そうして、左ウインカーを上げた車は、コンビニの駐車場から夜の街へと姿を消した。
2
都県境いの橋を渡った先を鋭角に左へ折れると、少しして左手に公園の林が見える。その先の駐車場へと向かう。
一時二十四分、結構かかった。
有料駐車場のゲートで駐車券を取り、左へ。雨はほとんど降っていないようだが、車のフロントガラスは水滴で真っ白になる。停まっている車は七、八台。広すぎて何処に停めればいいか逆に迷う。
出口に近いところ…そう思って一番奥をUターンして出口近くにゲートを背にして車を停めた。エンジンを止める。車内の静けさが頭の奥を痺れさせる。スマホを取り出してQRコードをスキャンした。
メールフォームに『つきました』とだけ送って、待つ。
しばらくの沈黙・・・。連絡は来ない。あと一分、何もなければ帰ろう…、そう思った時にスマホが新着を知らせる。
『来てくれたんだね。ありがとう。例のものは着けてきた?』
自分の心臓のドキドキが、キャミソールの上からでさえわかるような気がした。
『写真、返して』
と、だけ打った。そして、また・・・沈黙。
恵子は、指定された通りに遠隔ローターをポケット付きのスケスケショーツに入れて、公園の駐車場で指示を待っていた。やってきたメールは「例のものは着けてきた?」だったが、それにはすぐに応えず、嫌悪感を伝えたかった。写真を取り返さなければ。
だが、返事がこない。返事を間違えたか?止まった時間が永遠のように長く感じて堪らず、
『つけてきた』
と打ち送信ボタンを押す。すぐに返事が来た。
『スイッチを3秒押してオンにして』
スカートをめくり上げ丸いスイッチらしい所を押してみる。一瞬小さくランプがともった。
『オンにした』
『クルマから降りて。斜め右前の歩道を歩いて』
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都県境いの橋を渡った先を鋭角に左へ折れると、少しして左手に公園の林が見える。その先の駐車場へと向かう。
一時二十四分、結構かかった。
有料駐車場のゲートで駐車券を取り、左へ。雨はほとんど降っていないようだが、車のフロントガラスは水滴で真っ白になる。停まっている車は七、八台。広すぎて何処に停めればいいか逆に迷う。
出口に近いところ…そう思って一番奥をUターンして出口近くにゲートを背にして車を停めた。エンジンを止める。車内の静けさが頭の奥を痺れさせる。スマホを取り出してQRコードをスキャンした。
メールフォームに『つきました』とだけ送って、待つ。
しばらくの沈黙・・・。連絡は来ない。あと一分、何もなければ帰ろう…、そう思った時にスマホが新着を知らせる。
『来てくれたんだね。ありがとう。例のものは着けてきた?』
自分の心臓のドキドキが、キャミソールの上からでさえわかるような気がした。
『写真、返して』
と、だけ打った。そして、また・・・沈黙。
恵子は、指定された通りに遠隔ローターをポケット付きのスケスケショーツに入れて、公園の駐車場で指示を待っていた。やってきたメールは「例のものは着けてきた?」だったが、それにはすぐに応えず、嫌悪感を伝えたかった。写真を取り返さなければ。
だが、返事がこない。返事を間違えたか?止まった時間が永遠のように長く感じて堪らず、
『つけてきた』
と打ち送信ボタンを押す。すぐに返事が来た。
『スイッチを3秒押してオンにして』
スカートをめくり上げ丸いスイッチらしい所を押してみる。一瞬小さくランプがともった。
『オンにした』
『クルマから降りて。斜め右前の歩道を歩いて』

