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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第6章 贈り物
 お互いに相手のバイブのスイッチを持った二人は今来た道を逆向きに歩き始める。角を折れて左右が林になると周囲が暗くなった。悪戯にユウリのスイッチを押した。パタリとその場にユウリが俯き加減で立ち止まる。そして笑顔を作って恵子を見上げる。『やったな』という表情でリモコンを構えるユウリ。恵子は駆けだした。たったったったっ、とユウリから八歩、九歩離れた。縦横の遊歩道の交差点の真ん中・・・広くなった辺りでビクンと反応した恵子は、内股歩きでバタバタしたかと思うと、その場に立ちすくんでしまう。ユウリがこちらへ駆け寄ってくる。ローターのスイッチは入ったまま苦悶の表情を照れ笑いで隠して、アヒルのように不格好に走ってくる。
 遊歩道の十字路の真ん中。広くなった場所。ローターで動けなくなっている恵子の元へ駆け寄ったユウリは、そのままどんどん近づいてきて、恵子の傘の中に入った。正面に向き合い十五センチまで近づく。お互いの手を左右ともに重ねて、さらに十センチまで近づいて止まる。ユウリの右手、恵子の左手。手と手を重ね、背の高いユウリを恵子が見上げる。上を向いた恵子のとがった顎と唇が闇の中でそこだけ深いシルエットになる。ユウリが首を四十五度傾ける。斜め上からユウリの柔らかなピンクの唇が降りて来た。そして、恵子の赤い唇と重なった。二人のローターはまだ唸りを上げていた。絡み合う舌。
「んぁ、ん…ちゅっ…ん。」
恵子が先に
「んねぇ、降参。…と、めよ…一緒に…」
「うん…」
とユウリ。
 溶けるようなキスのあと、ユウリは恵子の、恵子はユウリのローターをそれぞれ止めた。ユウリは傘をたたんで右手に持つと恵子の傘の中に入って二人でくっついて歩き出した。
「クルマって、あの、あれ?」
恵子がワゴン車を目線で示す。
「気づいてた?似合わないでしょ?」
「ギャップ萌え」
と恵子が言うと
「中はもっとすごいよ」
とユウリが無邪気そうに謎めかした。
 青いワゴン車のすぐ傍までくると、ユウリは右側のスライドドアを開けた。車の後部は広々としたベッドになっていた。ほんのりたばこの香りもする。
「あのね、ユウリちゃん。」
恵子が切り出す。恵子は内心戸惑っていた。
「なぁに?」
とユウリ。
「私、こういうの、オンナどうしって経験ないからさ。」
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