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狂った果肉
第75章 学園の罠 美鈴編
この日、学園に呼び出去れて居た加納 美月は紹介した立場上椎名 瞳と若菜 真美のオブザーバーとしてだった…。
そしてもう一つ…秋から新校長の宝生 舞が文武両道を掲げ、芸能スポーツ学科の推進の一貫としてテストケースに課外活動を設ける説明を受ける為だったのだが…結局、豊島教頭の復讐に利用去れてしまった訳だった…。
そしてもう一人、上記の理由で水谷監督に呼び出しを受けた学生が滝 美鈴だった…。
美鈴「何が文武両道よ、要するに県内では進学校として有名でも全国と比べればタカが地方の一進学校よ!」
少子化対策として名を上げる為の苦肉の策、美鈴がそう思うのも当然の事だったのだが…
美鈴「嗚呼…面倒だよ、何でこんな夕暮れ時に!あのスケベ監督魂胆が丸見えよ、あゝ〜嫌だ💢」
それでも応じて学園に向かう理由は、過去の映像の返却と後輩でもある美羽の為だった…。
「うぅ〜雲行き迄怪しく成って来た、こんな日は最悪よ!」
そう呟く美鈴、その訳は彼女が霊姦体質だから…見えない者が見え聞こえてしまい感じてしまうから…。
一般的には、害は無いのだが…夜の病院や学校には普通でも浮遊霊が集まり易い、見えない人には何の影響も無いが見える上に話も聞こえると成ると霊の方が放って置かない忽ちカマッテちゃんに変貌してしまう…
それでも無視する事でやり過ごせる事も出来るのだが…美鈴にとっては覗き魔の集団に自ら飛び込む様なものなのだ、その上厄介者を惹き寄せる媒体に成りかねない…。
浮遊霊を餌に喰い荒らす祟り霊と呼ばれる者、長い年霊を重ね本能の塊へと姿を変えた存在…
美鈴「水谷監督も嫌だけど、祟りはもっと嫌よ…」
そう独り言を呟き裏門から入ると、うぅ💧早速目👀が合ってしまった…頼むから着いて来ないでね💦
美鈴は後ろを振り返らずに、水泳部監督室へと向かう…
「うぅ〜もしかしなくても、着いて来てるうぅ…💦」
そう仮に霊では無い人の男性だとしても、同じく夕暮れの人気の無い学校に見目麗しい女子高生が一人で居たら興味深く観察するだろう…ましてや自分の姿が見えないと成れば、尚の事近付き様子を伺うのは容易に想像出来る…。
直ぐ後から声を掛けて来る(お姉ちゃん、さっき目が合ったよねぇ〜その後慌てて視線逸らしたよね!)