この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋人はスーパースター
第9章 婚約パ―ティ―は、大波乱

その数十分前の事。
パ―ティ―会場のロ―タリ―に、白いBMWがとまった。
車から降りると、急ぐように、イギリス人紳士二人が会場の中へ入っていく!
「エドワ―ドさま、あと10分で婚約披露パ―ティ―が始まりますが…」
「分かってる、オレが来てるからって、マスコミが変に騒ぎ立ててる。別に、オレが何かをやらかす訳でもないのに…」
「珍しいですね?エドさま自ら一建設の婚約パ―ティ―に出席なさるなんて」
「柚と樹のお願いを、親のオレが聞いてあげない訳にもいかないでしょう?潤も連れてくれば良かったかな?」
「その質問に関しては、私には分かりかねますが?」
「はぁ…そうだね…」
エドワ―ド氏は、意味ありげに、深いため息をつく。
足早に、会場の入り口に着くと、娘の柚葉が自分に手を振って待っていた。
「お父さん、こっち!!」
「柚、待たせてごめんよ?」
久々に見た娘の姿は、最愛の妻に、日に日に似てきているようだった。
娘のその存在自体が、愛しくて仕方がないのは、当たり前なのだが…。
「では、私は、パ―ティ―会場の外のロビ―で待機しておりますね?」
「分かった、ありがとう、カイン!!」
.

