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恋人はスーパースター
第9章 婚約パ―ティ―は、大波乱
二人は舞台袖から出て、客席の方へ歩いていった。
客席は暗く、真っ暗で見えにくい。
手を繋いでくれてるのは、その為なのか…
一夏は、少し照れてしまう。
せめてもの救いは、彼が白い手袋をしていることだろうか…
秘書というよりは、執事と言った方がしっくり来る。
(カインさんは、とても性能の良いマシンみたいな人だ。お礼を言いたい!!)
「ありがとうございます、カインさん」
「いえ、わたしは、エドワ―ド様に命令されたまでのこと!!お礼を仰るのなら、エド様ご本人に直接お伝え下さい。」
「分かりました!!!」
「足元暗いので気を付けて下さい!では、このまま真っ直ぐ、エド様と柚葉お嬢様の元へどうぞ、いってらっしゃいませ!!」
カインは一夏の手を離して一礼をした。
「はい!!!」
彼は頭を上げて、これからも前向きに生きて欲しいという願いを込めて、一夏に、言う。
「May you be happy in the future(あなたの未来に幸あらんことを)!!」
「"Oh Yes!!!"」
彼からの激励の言葉に、笑顔で答えた。
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