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恋人はスーパースター
第10章 恋人はス―パ―スタ―
それから数日後、ようやく一夏が学校に登校した。
「一夏、心配したよ?」
「…ごめんね、柚葉」
「ううん、それよりわたしの留学の話し聞いた?」
「…うん、聞いた。あたしもロンドンに留学する!!条件つきだけど…」
「その条件のむの?」
「うん、もう、どうにでもしてって感じ」
「そっか、幸せになりな?」
「えっ…?」
「ううん、なんでもない!!!」
柚葉は、誤魔化すように笑って、一夏の背中を押した。
「今日は一緒に帰れないから!!」
「え―、そうなの?残念…」
「いっぱい、いっぱい、幸せにしてもらいな?」
「…???」
一夏の頭の中に、はてなマ―クが行き交う。
そして、放課後、一人で帰っていると、目の前に、白いワゴン車がとまった。
スライドドア―が開き、中に引きずり込まれる。
「いやああ、やだやだ―!!!!」
そして、背後から誰かに、薬を嗅がされて、一夏は、意識を失った。
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