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恋人はスーパースター
第3章 イジメなんかに負けない気持ち。
そして、"N"の東京ドーム最終日がやってきた。
座席は、2階のスタンド席で、あまり席はよくなかったが、それでも欲しいという人は、五万といる。
少し早く到着した一夏は、桜木町の駅の改札口で、柚葉を待っていた。
RRRRRRRR
突然、携帯が鳴った。
画面を見ると、クラスメイトの塩崎奈々子からだった。
「なに?どうしたの?」
「あ、一夏?今私も桜木町の駅の近くに来てるんだ」
「うん」
「じつは、"N"のチケットが手に入ってさ?良かったら、一緒に行かない?」
「えっ、今どこにいるの?」
「こっち、こっち、右見て!!!」
一夏が、右を向くと携帯を片手に手をふる奈々子の姿があった。
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