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恋人はスーパースター
第3章 イジメなんかに負けない気持ち。
奈々子の隣には、彼女の大親友の鈴木美南がいた。
二人とも、"N"の熱狂的なファンだ。
「すごい、よく手に入ったね、チケット!!」
一夏が、そう言うと、二人は、ちっと、舌打ちした後、ばつが悪そうに、視線を逸らした。
そして、一夏の両腕を力いっぱい引っ張った。
「ちょっと、話がある!あっちいこ!」
「えっ、痛いよ!!!!柚葉が来ちゃうから!!!」
「いいから、黙ってついてきな!!!!」
一夏は、二人の力には敵わず、ズルズルと引きずられ、駅から近くの公園の身障者用公衆便所の中へと強引に連れ込まれた。
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