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恋人はスーパースター
第1章 一夏の情熱
そんな中で、クラスの端に、一夏のことを見ながら、ため息をついている女子がいた。
「はぁ…また、やってるよ」
その独り言は、一夏の耳にばっちり聞こえらしく、じゃんけんの途中だったが、一夏は、彼女の方へやって来た。
「ちょ、ストップ!!!どうせみんな、ファンクラブ入ってるんだよね?だったらチケット何とかなるでしょ?」
「それが、どうしたの?」
「なっ、まさか、一夏、柚葉に譲ろうとか思ってる?」
「ビンゴー!!!!!」
一夏は、左の親指をたてて、皆にアピールした。
「どうせなら、ファンじゃない子をliveに連れて行って、ファンにさせたいじゃないか!!!!」
「出た、一夏の我が儘!!!」
「なんだぁ…残念だ」
皆、一夏の傍から離れていく。
一夏は、こうと決めたら、絶対にやり抜くタイプなのだ。
クラスメイトは、それをよく知っていた。
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