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恋人はスーパースター
第8章 ほんとうの気持ち
「誰か氷を!!!」
「いや、アイスノンだ!!!!」
スタッフは、隼人のためにあれこれ、騒ぎだした。
隼人は、叩かれた頬を押さえて、柚葉を睨み付ける。
「お前に打たれる筋合いはねぇだろが!!!」
「アホか!!!!バカ男!!!」
「ば、ばか?このオレがか?」
再び隼人を叩こうとする、柚葉を、樹が止めた。
「柚!!!!!!ダメだ、落ち着け!!!!」
「ハア、ハア、これが落ち着いていられるか、このバカ男!!!女の子の気持ちが分からないやつなんか、アイドルなんかやめてしまえばいいさ!!!!」
「なんだと、こら――!!!!」
隼人は、立ち上がり、樹の腕に押さえつけられている柚葉を睨み付ける。
「表に出ろ!!!!ケリつけてやる!!!!」
「望むところよ!!!!!!」
「柚、隼人、ちょっと来い!!!!!」
樹は、二人を宥めるように、レコ―ディングスタジオから、押し出した。
「隼人くん、氷は?」
「いらん!!!!!」
「後々冷やさないと、大変なことになるから、貰ってく!!」
樹は冷静に、対処したのだった。
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