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第2章 これぞ本当の『女体盛り』！

「ダメですぅ！ じゃあ……これでもお箸を取れますかぁ？」

彼女は再び猫ちゃん声で挑発的なことを言ってきたかと思うと、何とだいたんにもそのふくよかな胸の谷間に箸を突っ込み、両手を乳の左右から押し当ててぎゅっと挟んできたではないか！

なんたる『食』への……いや、お箸への侮辱！

は、箸が羨ましい……

女性の乳にすっぽりと身を包んだ箸の姿に、俺はバカ正直にも嫉妬心を抱いてしまう。

と、今はそんなことを考えている場合ではない！

妄想している場合ではないのだ！

この地獄のようなランチタイムが終わるまで、俺はこの小悪魔ちゃんから解放されない……

ゴクリと唾を飲み込むと、俺は心を無にして、道端に落ちている枝を拾うつもりで谷間に突き刺さっているお箸めがけて右手を伸ばした。

どれだけ箸を奪われたくないのか、あれだけの長さを誇っていた飯を掴むための道具が、今やその先端がちょっとだけ谷間の部分から姿を現わす程度。

「……」