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お局の坪井さん
第2章 二


「好きです。坪井さん……好きです」

「そんな、嘘……」


胸にキスをされながら言われると、目をギュッと閉じる。どうせ酔って言ってるだけだ……。この人が私を好きなわけない……。年だって離れているし、それに私は花井さんみたいに可愛いくもない。


「嘘じゃありません。俺、ずっと前から坪井さんの事好きです」

「嘘……信じません……」

「どうしたら信じてくれるんですか?」

「だって私、会社ではお局で、男性から相手にされる事なんてないし……酔って言ってるんでしょ?」

「違います!いや、酔ってはいますけど……違いますよ。本当に好きなんですよ……?」


視界がボヤけている中、澤村さんの真剣な声が聞こえた。


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