この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
お局の坪井さん
第2章 二
「好きです。坪井さん……好きです」
「そんな、嘘……」
胸にキスをされながら言われると、目をギュッと閉じる。どうせ酔って言ってるだけだ……。この人が私を好きなわけない……。年だって離れているし、それに私は花井さんみたいに可愛いくもない。
「嘘じゃありません。俺、ずっと前から坪井さんの事好きです」
「嘘……信じません……」
「どうしたら信じてくれるんですか?」
「だって私、会社ではお局で、男性から相手にされる事なんてないし……酔って言ってるんでしょ?」
「違います!いや、酔ってはいますけど……違いますよ。本当に好きなんですよ……?」
視界がボヤけている中、澤村さんの真剣な声が聞こえた。