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お局の坪井さん
第3章 三
それに加えて、冗談交じりに専務が言うと、
「あれ?今日は坪井さんに会いに来たんだろ〜?」
ビクッとして、花束を落としそうになった。
…マジやめろ!専務のバカ!
澤村さん、何て返すかな……。
そう冷や冷やしていると……
「何を言ってんすかー。そんなわけないでしょ〜?」
澤村さんの笑い声交じりの言葉に、ズキッと胸が痛くなる。
…あれ?何、この痛み。く、苦しい……。早く、この場から立ち去りたい……。
「私、お花を花瓶に移して来ます……!」
ケラケラと笑う専務と澤村さんを横目に、私はそのまま逃げるように給湯室へ向かった。