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ぬるぬるマッサージどうでしょう
第5章 不合格
震える声で恵に告げ、俺は治療室を出た。
ほとんど茫然自失状態だった。
スタッフルームで、うな垂れていると、さっそく武藤が声を掛けて来た。
「おっ、どうした。
初のオイルがやれたというのに、浮かない顔だな。
なんかトラブルでもあったかい」
「ええ、実はこんな感じで終わってしまったんです」
他にスタッフがいなかったので、詳しく事の顛末を武藤に説明した。
じっと、話しを聞いていた武藤は穏やかな表情で話し始めた。
「小橋君はちょっとだけ勘違いをしている所があるね。
これは誰でも最初はそうだけど、そのまま勘違いと気付かずにずうっーと、やり続けている者もいる。
そこらへんの話しをこの前の分に補足して説明しようか。
あと、小橋君の、マッサージの手順とか指の動きなんかも見ておきたいので一度、実地レッスンでもやってみようか?」