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第2章 故郷

高速を降りて最初のコンビニに車を停めた。
東京から約３時間のドライブ。到着は早朝近くなった。
サイトの運営に不安を感じた勇気は故郷へ帰ってきた。
「やっぱこっちは寒いな…」
そう言い買ったコーヒーを一口飲む。
故郷に帰って来たのに深い意味はない。
とりあえず少し羽根を伸ばそうと帰って来た。
(帰ってくるのは三年振りか…そう言えば愛美のヤツは何しているのだろう？)
故郷の空気で南の事を思い出した。






午後になり、愛美のバイトが終わった。
今日は真っ直ぐ家に帰らずにショッピングモールに立ち寄り雑貨を買う。
広い店内を歩いた後、一息つくために駐輪場沿いのベンチに一人座りペットボトルのお茶を飲んでいた。
(昔ここで…勇気君と座ってたよな…)
と昔を思い出したいた。
駐車場から一台の白バンが接近して来て止まった。
自分には関係ないと、気にも止めずお茶を飲んでいたが…
「よっ！愛美ぃ〜」
忘れもしない声がする。
思わず飲んでいるお茶を吹き出しそうになった。
「勇気君なの？」
声のする方を見るとバンから勇気が降りて来た。