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アーティストなS彼
第2章 故郷
「愛美、お前は相変わらずこの場所が好きなんだな…」
「勇気君…東京に行ってたのでしょう…どうして?」
「まぁ…たまには里帰りもしないとな…」
珍しく愛美の方から勇気に抱きついた。
「捕まえた!これからはちゃんと連絡先を教えてね!勇気君!」
こんな積極的な愛美は始めてだ。
「まっ愛美…悪かった…とりあえずメシでも食わないか?」
「いいよ…なんか勇気君と久々だね」
メガネの奥の瞳が輝いた。





ファミレスで積もる話もして食事を終えた後、勇気の車で国道を走る。
勇気の車は白いバン。
どこかの会社の営業車みたいだった。
大きな収納スペースには色々な機材が載せられている。


「なぁ俺らラブホって行った事ないよな…」
「うん…そうだね…」
小さく頷く愛美。
「行ってみようぜ!」
そうしてインター方面へハンドルを切る。
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