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アーティストなS彼
第3章 ネトアデビュー
「えっ!トイレ行く時は普通のパンツでいいでしょう〜」
「履き替えるの面倒だから、そのまま行けよ」
「一人じゃイヤだよ〜勇気君も一緒に来てよ!」
「バカ!俺が女子トイレに行けば捕まるだろが!」
「そうだけどさ〜」
「中のブラとか透けていないから大丈夫だ」
「じゃあ!トイレの入口まで一緒に来て!お願い!」
そうして、勇気は渋々トイレの近くまで一緒に行く。
愛美もちゃっかり勇気の体にしがみつき歩いた。



そして個室の中…
(うわ〜私…こんなパンツ履いていたの…)
改めて紐状の下着を見て驚く。
用を足した後、陰部をよく拭いてトイレを出た。



「あれ?」
トイレの入口付近で待っていると思った勇気の姿が見えない。
慌てて周囲にその姿を探す。
見つけた。勇気は遠く離れた駐車場で自分の車にもたれかけ、缶コーヒーを飲んでいる。
(なんで…あんな所に…?)
遠くで…
「こっち来いよ〜置いていくぞ〜」
と聞こえる。
(あんな遠くまで….)
それまで気にならなかった吹く風が恐ろしく思えた。
ミドルな丈なので簡単にはスカートの中は見えないかもしれないが分からない。強い風が吹けばめくれてしまうだろう。
前は布地は少なく恥丘に食い込んでいるし、後ろはただの紐だ。

そんなのを誰かに見られたら…
そう思うと気が気でない。
踏み出す愛美の白いサンダルがプルプル振るえる。
SAには色々な人が来ている。

サラリーマン。夫婦。子供達。トラック運転者。バスドライバーに観光客。集団ツーリングのライダー達。そして休憩のためか警察の高速機動隊の車両までいる。
なんて事のない日常の風景だ。

その中を一人愛美は別の世界を歩いている。
恥辱と言う被虐の世界の中を…


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