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アーティストなS彼
第3章 ネトアデビュー
ブーーーン
体を通じて聞こえる音は一定で終わる事はない。
「ああっ…ああっ…ダメ…イッちゃう…ああああっ!」
シートに座りながら四度目の絶頂になった。

車窓の風景は首都圏に変化してきたが、愛美の目には入らない。
休む暇などなく機械の愛撫にその身に火が付く。
勇気はカーオーディオのスイッチを入れる事なく、ハンドル片手に愛美の喘ぎ声をBGMにして楽しんでいるようだ。

乳首と肉ヒダは感覚の限界を越えている。
鼓動を直接に性感帯が拾い、愛美の脳裏に鈍器で殴られる様な重い快楽を与え続けている。
「あっっっああっ…」

交通量が増えるに従い左右にレーンチェンジをする回数が増える。
その度に軽い揺れる感覚が甚大に感じる。
首都圏の空と度々に頭上を通過する立体交差の橋…見慣れぬ地名の案内標識…

(見知らぬ土地に来た…その中で私は何をしているのだろう…)
少しだけ戻った意識の中で愛美はふと思った。
自分の淫らな臭いが鼻をつく。
(こんな臭いさせて….勇気君に嫌われないかな?…て言うか…こんななのに私は何を考えているのだろう)
また波が来た。
スッと麻酔のように日常的な感覚は薄れ、白い霧の中に入って行くようだ。
何度もオーガズムが走った額は頭痛さえする。
だが拘束されたこの身では淫乱の波を防ぐ術はない。
…そして愛美自身も拒む意思は無かった。
「あっああああ…熱い…熱いよ…また…また…イキそうだよ…」
また燃え上がりそうな時になったが…

ふと車は左車線によりSAに入る…そして停車した。
「えっ?ええ?」
イキかけた所に水を差された愛美は一気にクールダウンする。
「もうガマンの出来ねぇーな!」
吐き捨てるような勇気の言葉に恐れる愛美。
「ちと、トイレ行く!」
有無も言わず勇気は車を出て足早にトイレに向かった。
拘束された状態で一人取り残される愛美。



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