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アーティストなS彼
第4章 Wの加虐
部屋には十字架の様な拘束器具があり、そこに愛美の手足を固定した。

体は大の字で縛り付けられている。

その作業は山川が行い、勇気は少し離れた所に椅子を置き足を組みながら座っている。

部屋に置いてあった二つの胡桃を左手に取り、ガチャガチャと音を立てて回していた。

それが精神を研ぎ澄ます勇気なりの行為らしい。
山川が愛美を縛りつけていく様子を黙って見ていた。

「うふふっ…」

縛り付けた山川は卑猥な笑みに歪む。

そんな状況の中で愛美は勇気に聞く…
「勇気君!私はヤマさんにエッチな事されちゃうの?」
「ああ…そうだ!」

表情一つ変えず答える勇気。

「あら!私じゃおイヤ?勇ちゃん、この娘に話を通していなかったの?」

山川が言う。

「ああ…黙っていた方がそいつが怯えていいかと思ってな言ってないさ。ヤマさんも新鮮味があってよくね?」

「ふむ…」山川は頷く。
山川なりの納得だ。

だが愛美はまだ納得していない。
「だって…私は勇気君としかエッチした事なくて…だから…ヤマさんとは…」

空気を読まない言い方だった。
イラついた言い方で勇気が言う。

「愛美!ヤマさんの腕前は分かっただろう。無料で切ってもらったんだ。体を売るくらいなんでもないだろう!」
動揺はまるで無く、冷静に言い放つ勇気。

「勇気君はそれでいいの?」
「ああ…ヤマさんの次に俺が可愛いがってやるぜ…」

愛美に強い衝撃が走る。

(そんな…勇気君…私は勇気君の恋人じゃないの?)


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