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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第10章 墨の華~過ぎし日の回想録
焦らすように下る唇。お腹まで這わせた後、中心を避け太股に口づければ、奏多は脚をすり合わせ、貰えない快楽に耐えているのが手に取るように分かる。
「……ァァ……」
「快感が足りない?」
「それは……ぁぁ……」
「そろそろ緊張も十分に解れたようだし……いいかな?」
「???」
一度奏多から離れ身を起こし、僕が向かったのは部屋の隅にある文机。そこにある硯に墨汁を少し垂らし、水で限りなく薄める。
墨汁が入った硯と、新品の未毛の小筆を持ち奏多の元に戻って来た。
「聖さん??」
「遊びはここからだよ。綺麗な華を感じ愛でるのも一興だと思わないかい」
「なにを……」
「焦らすのも程々にしないと奏多が辛いからね、遊びと共にイカせてあげるよ」
「え? あぁっ!?」
未だ乱れる着物の中で、しなだれるようにしていた奏多の両脚に手を伸ばし、秘裂が見えるまで開いてしまう。
「見ないでぇ……」
「こんなに綺麗なものが隠れていたなんて……。小振りで可憐な奏多の華。この華を僕の記憶以外にも残したい……だから、こんな遊びを思い付いたんだよ」
手にした小筆の毛を解し、柔らかくなったところで、薄めた墨汁をたっぷりと含ませる。その小筆が狙うのは……奏多の秘裂。まずは肉厚が薄い花弁から始めよう。
「……ひやぁっ!?」
「くすぐったい? それとも感じている?」
「これ……これ……アァァァァー!!」
丁寧に何度も何度も花弁を往復する筆に、奏多は身を硬くして大きく震えた。