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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第12章 聖と巽


幼少期から、伊礼を継ぐための学門一辺倒だった。
僕自身それを疑問に思うことなく、素直に大人の言うことを聞いていたとは思う。
疑問に思ったのは何歳の頃だろう? 巽が産まれて教育方針が違うと知った頃だろうか? それとももっと前だろうか?
僕が普通と違うと感じたのは……。

(それでも構わないと思った、『伊礼』を継ぐのであれば……)

だが祖母の決断は、『古い慣習』を元に、母の旧姓で違う街で暮らすこと。
流石に僕は難色を示し、巽は泣き叫んでいた。僕が6歳、巽が1歳での親元からの離別。
決定が覆ることは無く、親から離され、たどり着いたのが奏多が住んでいたあの街。祖母の旧家それが新しい住みかだった。

(親が居ない以外は、厳しいが普通の生活。崩れたのは……僕が15歳の時の出来事から)

中学も卒業し、地元の高校に進学した僕。前、奏多に話した通り、僕も黒髪眼鏡の地味な姿で目立つこともなく、友達も作らず勉強ばかり。帰れば将来のための更なる勉強で遊ぶことも知らず。
この無感動な生活が激変したのは……またしても祖母の差し金。

あの日、僕は夜に呼び出され、客間に向かうように言われた。今までそんなことなどなかったので疑問に感じたが、祖母の言いつけに逆らうことは出来ない。
致し方なしと客間に行って見れば、そこに居たのは妙齢な女性が一人。

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