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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第13章 付き合ってみる?

「それはちょっと嫌です」
「だろ? 普通くらいで丁度いいんだ。後は自分の酒量を覚えるこどだな」
「私って、どれくらい飲めるんだろう?」
「あの感じだと、宴会とかに付き合う分には問題ないと思ったが?」
「飲み会で潰れたのは、あれ一度きりです」
「俺の前だったら、いくら潰れてもいいぞ? ただし寝込みを襲うのは俺の自由でな」
「寝込み……襲う……」

ペタンと座り込む奏多がまた面白い。言うが襲ったことはないのに、本気で考える奏多の仕草に笑ってしまいそうだ。

「言っとくが襲ってないぞ」
「そ、そうですよね!
私、襲われた感じもないし……あれ?」
「ん?」
「襲われない?」
「襲われたいのか?」
「ち、違います!?」
「冗談だ。俺は寝ている女まで襲う趣味はないぞ。起きていれば別問題だが」
「……え? きゃっ!?」

俺のほうが奏多に近づき、腰を掴んで前に座らせた。
密着する体と体、奏多の甘い香り、触れている細い腰、これは俺のほうが我慢出来そうにない。

「俺の腕の中だ。さぁどうするか」
「……ひやんっ! 耳だめぇー!」
「耳が敏感だからな奏多は。耳だけじゃない、首筋も敏感だったか」

吐息混じりに耳に息を吹きかけるだけで、奏多の体は過敏に反応する。ピクッと体が揺れ、俺の腕をギュッと握るのが愛しくて堪らない。どこまでも俺を本気にさせろよ奏多、俺も本気で応えるんだ、もっと俺を熱くさせろ!

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