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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第13章 付き合ってみる?
「奏多とのキスは気持ちいいな、もっと俺を欲しがれよ」
「っ……はぁっ! 巽さんっ! んんん」
「はぁ……ん……」
一度唇を離して落ち着かせてから、また奏多の唇を奪う。口内を蹂躙する、ほどよい快感。だがまだ足りない、奏多の舌が俺を欲しがるまで、徹底的に俺のキスを教えてやる!
「もっとだ、もっと舌を絡ませろよ奏多」
「わから……ない……」
「俺に合わせて舌を動かせばいい。自分から舌を伸ばして俺を求めればいい。片方だけではなく、お互いに気持ちよくなければ意味はないだろ?」
「……お互いに……」
「そうだ。セックスは一人でするものじゃない、二人でするものだ。互いに快楽を得なければ意味がないんじゃないか」
「それは……うん……」
「分かったんなら、躊躇わずに俺を求めろ奏多、そうすれば俺はどこまでも応えてやる」
キスを再開すると、奏多の舌が僅かばかりに俺の舌に乗せられて来た。漸く理解したか……。男をあまり知らない奏多に教えるのは俺でありたいんだよ。多少俺の我が儘も入っているがな。
コツさえ掴めば器用な奏多だ、俺の真似をするように舌を絡ませ、もっとと言わんばかりに俺の口内へ奏多の舌が伸びる。それを上手く受け止め返してやるのも俺だろ? 互いの唾液が溢れ、口端から喉に流れるのも構わずに、夢中に舌を絡ませ合う。
「……奏多の舌、小さいな」
「はぁはぁ……巽さんの舌は大きい……」
「そりゃ男なんだ、当たり前だろう」
「そ、そうだよね」
苦しくなる前に唇を離し、二~三こと言葉を交わす。甘い行為のほうがいい、奏多の記憶に残るほど甘く狂おしい記憶、それが俺の望み。