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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第16章 聖の本気

そっか。私、インフルで病欠扱いにされていたんだ。基本的にインフルの感染予防のための自宅待機は五日間、私が襲われ聖さんの家に居た日数と丁度被るのよ。上手く誤魔化してくれたんだね。朝陽には迷惑をかけたけれど。
「じゃあ、お詫び飲み会の付き合い一回」
「……朝陽、私ね飲み会とか止めようと思う」
「え? なんで、なんでー!?」
「なんて言うのかな? やっぱり私には合わないって思ったの。上手くかわせないし、なによりお酒で失敗しそうだから」
「奏多はちゃんと避けていると思うのに……。それにお酒は失敗が付き物じゃないの?」
「それでも、キッパリと止める。ごめん朝陽」
三科さんのことがある以上、迂闊に飲み会とかに顔を出すわけにはいかない。次に捕まったら最後、それくらいの自覚は私にもあるよ。
それにアフターは、聖さんと巽さんに押さえられているから、どのみち飲み会には行けないのよね。
「……奏多がそう決めたんなら仕方ないけど」
「うん、決めたの、いい機会かなって。朝陽と遊ぶのは楽しいけどね」
「じゃ、普通に女子会」
「それくらいだったら……」
「そのうち候補上げるわ」
「うん」
女性だけならね、付き合ってもいいと思う。だって危ないことなんてないもの。
でも、朝陽をガッカリさせちゃったかな? いつも『私と』と言う朝陽だもん。だけど朝陽のアフターも少なくなっているし、本当にいい機会だと思った。

