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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第17章 巽の本気

私が言ったことで、静けさの他に居心地が悪い雰囲気を漂わせる部屋の中。聖さんは暫くそのまま考え込み、そしてなにかを決意したように、私のほうへと顔を向けたの。

「金森朝陽。知っているか、知らないかと問われれば、知っていると答えるしかないね」
「やはり知っていた」
「でもね、奏多が思っているような関係ではないよ。金森君を知っているのは、もっと別な理由から。特別仲がいいとか、僕が金森君に手を出したということは一切ないね。それは信じて欲しい」

また『信じて』という言葉。
朝陽も聖さんも同じことを私に言う、『信じて』と。それに対して私は信じられる? 別な理由と言われても、普通に考えて男女が等しく知っていると答えれば、考えることは一つじゃない。

「朝陽にも言われました『信じて』って。……でも、でも! おかしくありませんか? 知っているのに素知らぬふりなんて……」
「そうだね、変だとは思うよ。これで僕が金森君に話しかけたらどうなると思う? あらぬ誤解を真似かねないと僕は答えるね。
なにもないのに、あらぬ噂は立てる気はないよ僕は」
「本当になにもないんですか? 聖さんを呼び捨てにするくらい、朝陽は聖さんに近い存在。……でなければ辻褄が合わないです」

社内で聖さんを『聖』なんて言う人は、私は一度も見たことがなく、初めてそんな言い方を聞いたのが……朝陽。……分からなくなる、朝陽と聖さんの関係が。なにもないなら、なぜ説明してくれないの?

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