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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第17章 巽の本気

「近いのだろうか?
金森君が僕を呼び捨てにするのは、金森君のクセだと思う。僕自身はフルネームを知っていても金森君としか呼んだことはない」
「では別な理由とはなんですか?」
「……その答えは少し時間をくれないかい奏多」
「どうして……」
「今の奏多に話すべきじゃない、そう僕は判断するよ。多分、巽に聞いても答えは同じ、女性としての特別という存在ではないけれど、必要な存在ではあるね」
「…………」

余計に分からなくなる。特別じゃなくても必要な存在という聖さん。そして答えをくれないのは朝陽と同意見。聖さんも、巽さんも、朝陽ですら知っていて、私一人だけが蚊帳の外。一体なにがあるの? そこまで私には話せないことなの?
……凄く落ち込むよ、私だけ知らされないなんて。

「勘違いしないで欲しい、話すべき時が来れば話すから。決して奏多が思うようなことではないから。
僕が想いを持つのは奏多だけ、これだけは信じて欲しいし、曲げるつもりもない」
「聖さん、私……」
「どんな理由であれ、奏多に辛い想いをさせるね。本当は僕も辛い、奏多になにも言えないのが。それでも目的のために僕は無言を貫くしかない」

デスクから離れ私の隣に座り、真剣な瞳で話す聖さん。私の目を真っ直ぐに見つめ、反らすことなく聖さんは語った。……それを信じて……いいんだよね? いつかは教えてくれる、聖さんはそう言ったのだから。

「そろそろ巽が迎えに来ている頃だよ。巽といい週末を……奏多」
「……はい」

やんわりと頬にキスを受け、聖さんは私を正面玄関に行くように促す。今は聖さんに従うしかない私は、気になりつつも、聖さんの部屋を後にした。

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