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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第17章 巽の本気
外に出た時にはもう夜。夕方に会社を出てから結構な時間が経過していたみたい。星空と巽さんに夢中で、時間すら忘れていたんだね。
「流石に腹が減ったな」
「そうですね」
「俺は聖と違って、ファーストフード上等派だが、奏多は食いたいもんがあるか?」
「うーん……」
聖さんに付き合っていると、割とレストランとかで食べるばかりだったので、巽さんが言うファーストフードも気になるじゃない。私もファーストフードは好きなほう、社会に出てからは食べることが少なくなったけれど、学生時代はよく食べてたもの。
「私もファーストフードがいい。久し振りに食べたくなっちゃった」
「そうだなぁ、チェーン店じゃないバーガーショップでも行くか?」
「行きたい!」
チェーン店じゃないって凄い気になる。だって学生のおこづかいじゃ、チェーン店しか行けなかったから。
また巽さんの車に乗り、さほど離れていない、今時風のお店に着いた。こういうのは私と同じ感覚なんだね。
店はテイクアウトもあるけれど、殆どが店内で食べていくスタイル。窓際にいい席があったので、その場所を選び、注文したのは店オリジナルバーガーと、サラダにコーラ。久し振りのジャンクフードにワクワクしそう。
「お待たせしましたぁー、オリジナルバーガーセットとトリプルバーガーセットでーす」
店員さんが注文の品を置いていったよ、でもね巽さんが注文しはバーガーは私の数倍の大きさ。