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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第19章 奏多の本気
「私からコンビニを取り上げたら、お昼は全滅じゃない」
「お弁当を作ればいいのに……」
「弁当を作る時間を、化粧に回しているわ。それに私は奏多ほど上手くないし」
「慣れだと思うけど?」
「でも慣れないの! 奏多が上手すぎるもん」
「普通だと思う」
「毎日見てるけど、あれのどこが普通なのー!?」
……と、言われても、肉、野菜、魚とバランスよく入れているだけ。キャラ弁は流石に無理、キャラ知らないもの。朝陽だって、それで大丈夫と思うくらい少食なんだから、オニギリにオカズ数品でいけるとは思う。
お昼は本当に外。その前に朝陽のコンビニ争奪戦が入る。それなりにオフィス街なので、昼のコンビニは昼食目当ての社会人が大量に押し寄せて来るの。それをかい潜って目的の商品をゲット出来る朝陽のほうが凄いわ。
「今日もしっかり! いただきまーす」
「サンドイッチにサラダ。一応はバランスが取れてはいるけど、よく保つよね?」
自分のお弁当を突っつきながら、横に居る朝陽の昼食チェック。これにジュースだけなの、私だったら夜まで保たないかも……。
「食べ過ぎても眠くなるわ。私はこれで十分」
「んー。仕事と思わなければ、眠くなるとは思う」
「でしょう! だから昼は少な目志望なのよ」
「じゃあ夜は?」
「ふふー。朝陽スペシャルでーす」
「なにそれ?」
「ひ み つ 」
「あぁ、居酒屋でお酒と肴だったよ」
「それ言っちゃうー?」
「本当のことだもの」