この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第19章 奏多の本気

こうして、何気ないことを朝陽と話しているのは楽しい。まるでプチ女子会気分って言うのかな? 大した話題じゃないのに盛り上がれる、そんな気さくな会話は好き。……近頃はあまり出来ないもの。

「……早く……終わればいいわね」
「……え?」
「今のこと。終わったらまた飲み会に行こう、合コンに行こう。暗い奏多は奏多じゃないわ」
「……そう……だね……」
「めっちゃ好条件を設定してあげるー!」

終わるのかな?
聖さんのこと。
巽さんのこと。
三科さんのこと。
社内の噂のこと。

沢山のことが一度に来て、私はまだどれから整理していいのか分からずにいる。
いっそのこと、私が会社を辞めて違う場所に行けば、みんな諦めてくれるんじゃないかまで考えたよ。でもそれは逃げるだけって気づいた時、私はその考えを捨てた。

「終わればいいね。そうしたら休日に朝陽と遊びに行きたいな」
「私とぉー!
よしよし、朝陽ちゃんに任せなさい、取っておきの場所に連れて行くから」
「うん、期待してるよ朝陽」

外で少し肌寒いけど、とても楽しい昼食タイム。この時間くらいしか好きなことは言えない、それが分かっているから無理してでも騒ぎたいの。いくらなんでも、聖さんにこんなことは言えないでしょう?

「食べたし戻ろう」
「えー! まだ昼休み時間あるしー」
「朝陽と違って、戻ってから化粧直しの時間も必要じゃない」
「私って……なによー!」

それに笑いながら、今は社内より居心地がいい公園を、朝陽と二人で後にした。

/437ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ