この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第19章 奏多の本気

私……バカだね。私なんかより聖さんのほうが、余程理解しているというのに、私が先に根を上げるなんて。だけどもう限界なの、周りの反応に心が悲鳴を上げてる。
一週間……私は決めなければならない、聖さんか巽さんか、どちらか一人を。……決め手になるのはなんなのだろう? 一週間で分かるかな私。


聖さんは私を抱き締めたに留め、あの日は普通にマンションまで送って貰った。
それからも軽く触れるだけで、聖さんは私になにかするわけでもない。勿論週中なので巽さんに会うこともなく、一週間の半分以上は、何事もなく過ぎ去った。

無意味に経過される時間とも取れなくはないけど、私自身の心の整理をするには丁度よい時間だとは思う。……相変わらず嫌がらせは続いているけれど。

「奏多、たまにはどこかに行く? ……あーダメかぁ」
「ごめん。それだけは無理」
「ガード固いなーもう!」
「心配してくれてる。それは分かっているから、断り切れなくて……」

エントランス受付だけは、前と変わらない。朝陽がこうして普通に話してくれるのも大きいよね。
暇な時間を朝陽と話して過ごすのが、今は一番落ち着けるの。突きつけられた期限を少しでも忘れていられる、それが凄く重要だと思う。だって家に帰れば、考えるのはそのことばかり。刻々と時間は減って行くのに、私の心は定まらない。

穏やかで優しい聖さん。
俺様だけど気づかってくれる巽さん。
選びたくはないけれど、どちらも選ばないで会社から去る。
私に残された選択肢はこの三つのみ。

/437ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ