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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第19章 奏多の本気

「……ねぇ……奏多……」
「…………え?」

『それ』を見つけたのは朝陽が先だった。見つめているのは正面入口。そこから入って来た一人の男性。きっかけは本当に些細なことだったの。

「あれ……三科……。
なんで? 出社停止で会社には来れないはずだわ」
「……どうして……」

突然姿を現した三科さんは、周りの驚きをものともせず、真っ直ぐに受付に向かって歩み続ける。
正面入口から受付までは、かなりの距離はあるけれど、躊躇いなく歩く三科さんに、ドンドンと距離を縮められてゆく。

(なに……今までで一番怖く感じる)

真っ直ぐ睨み付ける瞳、躊躇のない歩み、スラックスのポケットに両手を突っ込んで、ただ一点……私に向かって歩いて来る。その出で立ちが異常なほど……怖い。ずっと怖かったけど、今の三科さんからは異質な感じを受けるの。……全身黒で染まっている、私にはそう見えてしまう。

「……ぁ……」
「奏多!」
「っっ!!」

朝陽の声に我に返った。あの雰囲気に飲まれていたんだ私。あまりにもどす黒いなにか……三科さんの負の感情があまりにも酷くて、周りの嫌みなど軽いものに感じるくらい真っ黒いものが、私に襲いかかってくる。

「……なんの用?
出社停止で会社には来れないはずだよね」
「なんの用? 勿論夏目さんを奪い襲うに決まってるだろ。この女のせいで俺は捕まり、懲罰期間が終わったら他会社に転勤だ。……なぜ俺だけこんな目にあう? 社長息子と宜しくやっている夏目さんはおとがめ無し? ぶざけんなよ!」

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