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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第20章 ほんとのこと

「朝陽を止めてしまうの?」
「名残惜しいが仕方がない。元々いつまでも出来ることとは思っていなかったんだ。せめて奏多が選ぶまで守れればそれでよかった」
「私が選ぶまで……」
「選び公言してしまえば、誰も奏多には手を出せない。それまでの繋ぎ役が金森朝陽だったんだよ」
「ちゃんと朝陽をしてたじゃない、朝陽が居なくなるなんて……」

ずっと一緒に仕事が出来る、そう思っていたのに、突然、朝陽が居なくなると言われて、動揺しているのは私。巽さんだと分かったとしても、私は朝陽に居て貰いたかった、あの軽口を聞いていたかった。

(あ、あれ? 巽さんの声って男性らしいのに、朝陽は違和感なく女性の声だったよ)

毎日居ても疑問すら持たないくらい、朝陽は完璧な女性。……なのに。

「……声」
「??」
「声が……違う。朝陽は普通に女性の声だった」
「……あぁ」

巽さんは腕を伸ばして、先ほど大切に置いた機械を指差した。

「小型の変声機。喉に直接当てることで、出る声質を変えられる」
「だからスカーフの中」
「それもあったが、どうしても喉仏だけは隠せない」
「……あ!」

細身の巽さんだから、喉仏は以外に目立つほう。声と喉仏を隠すためのスカーフ。考えて見れば、入社早々に会った時から、首にスカーフを巻いていた。上司に掛け合ってスカーフを標準化したくらいの拘り。その裏でこんな事情があったなんて、思いもしなかったよ。

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