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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第20章 ほんとのこと

私は巽さんに背を向けているので、巽さんが私をすっぽりと包んでいる感じ。ちょっと腕のタオルが冷たいけれど、熱のせいで丁度よく感じてしまう。

「……安心する……」
「巽さん……」

それっきり話さない巽さん。気になり巽さんのほうに向き直せば……巽さん眠ってしまっているよ。

(寝顔初めて見たぁ……)

無防備に私に寄り添って眠る巽さんは、髪を下ろしているせいか若干幼く見えるの。普段の俺様感覚は全くなし、でもこの感じのほうが朝陽に近いね。

(庇ってくれて……ありがとう)

ずっと側で見守ってくれていて、いざとなったら私を庇う行動ばかりして、朝陽の時も私が落ち着けるようにしてくれていた。それがどれだけ嬉しいか分かってくれる? 私は巽さんと朝陽が纏めて好きなんだよ。

(迷惑ばかりかけてゴメンね)

巽さんの怪我は私のせい。三科さんを完全に退けられなかった私の心の弱さが、巽さんを傷つけた。……強くならないと。巽さんや聖さんに守られてばかりではダメ、私自身がしっかりしないと、また同じことを繰り返してしまう。

「少しだけ……勇気を下さい……巽さん」

朝陽のように、誰にでも言い合える勇気を……。
それが二人の負担を軽くする方法。

巽さんがくっついているので、動けない私。そのうちにウトウトと眠気がやって来て……。多分私も緊張の糸が解れたのかな? 熱いぬくもりの中で眠りにつく。……心地よさを感じながら。

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