この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第24章 最後の……過ち

「未練を断ち切るため、最後にもう一度だけ奏多に触れたい。これ以降はもう二度と奏多に触れないと約束する。……どうか僕の我が儘を聞いて欲しい奏多」
「聖さんの……覚悟」
「そう、僕なりの覚悟。無理に始めたのを終わらすためのケジメ。巽にはすまないとは思うけど、僕にも踏ん切りが必要なんだよ」

聖さんは覚悟を決めるために私を呼んだ、私が巽さんを選ぶと理解した上で。
聖さんが本気だったのは、十分に分かっているよ。あんなに甘く優しく、そして私を心配してくれたのだから。
だから私は……悲しげな瞳をする聖さんに寄りそう。躊躇いながらも、私から聖さんの胸の中へ飛び込んだの。

「……奏多」
「いつまでも三人一緒だったらよかったのに。でもそんなことは許されないんだよね。本音を言えば、私は聖さんも大好きです。……いえ、大好きでした」
「僕も。奏多が大好きて愛していたよ。巽と二人で奏多を愛でていられれば、どれほど幸せだったのだろう? だけど世間はそれを許さない、どちらか一方しか選ばせてくれない。……辛いね、こんな終わらせ方は」
「辛い……です。二人が大好きなのに、私は……」
「巽を選んで正解なんだよ奏多。巽なら奏多と同じ目線でいてくれる、同じことを共有していける。……僕には出来ないからね」
「……なぜ……?」
「今の伊礼の時期後継の立場と、僕の性癖というかこの体では、いつか奏多を壊してしまっただろう。……だからこれでいい」

/437ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ