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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第26章 もう過ちじゃない

ワザと触れない、これも一つの手。奏多に言わせたいんだよ、『俺が欲しい』と……。
手は胸から離れ、胸元から首筋へと這い上がる。
彼奴にやられた場所……何度思い返しても込み上げる怒りと後悔。俺が……朝陽が離れなければ、あんなことにはならなかったという後悔の念。それと共に、奏多を好きにしたという怒り。ない交ぜなんだよ、俺の中では。それがあったからこそ、全てが上手くいったとも言うが……。

「ん……。もう全部洗ったよ?」
「そうか? まだ洗っていない場所があるだろう?」
「それはっ……」
「言えよ奏多。そうしたら丁寧に洗ってやるよ」
「巽さん……」

俺から目を反らし、恥ずかしげにうつむく奏多。だからそれが男心を煽ると気づけ! 無意識に男を誘う素質、これがあるから心配で堪らなくなる。こっちの苦労も少しは気づいてくれよな。

「……言えないのか奏多?」
「……その……」

行為中は大胆なんだが、エロいスイッチが入るまでが長い、これも奏多の特徴。いや、これも無意識なんだろうな奏多は。もう少し煽るべきか?
俺は言わせるべく、奏多の耳元に唇を寄せて甘く語る。

「素直に言えよ奏多……どの場所なんだ?」
「私の…………やらしい場所…………」
「よく言えたな。奏多のやらしい場所を洗ってやる」

少しだけボディソープを手に付けて、触れるのは奏多の秘部。内腿の付け根から初めて花びらを指でよく擦り、開いた秘裂を更に指先で刺激してやれば……。

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