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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第27章 エピローグ
失礼って……。
どうしたら割と俺様の巽さんと、お気楽な朝陽が同一人物に見えるのよ! 誰がどう見ても別人としか思えない、巽さんと朝陽の性格。知っている私でさえ、これだけ戸惑うんだよ、他の人が知ったら驚きで声も出ないと思う。
「ということで、毎日とはいかないけど、残り一ヶ月弱の間よろしくね奏多」
「本当に朝陽なんだ……」
「なになに? 奏多の秘密全部言っちゃうわよ?」
「え、秘密? そんなの無いよ私」
「私だけが知っている秘密もあるわ。例えば……奏多はエッチに火が点くと、そこそこに大胆になるとか、最近菊の花に興味を持ち始めたとかぁ」
「……きゃぁぁー! なんでそんなことっっ!?」
「だって別人って顔で見るからよ。見た目は違っても中身は同じ、勿論奏多の秘密なんて手に取るように分かるわ」
「分かりました、もうなにも言いません朝陽」
「納得してくれた? よしよし」
私、誰より一番朝陽には敵わないかも?
それに……朝陽として来てくれたことが、嬉しいと思っている私が居るの。仲良しで大好きだった朝陽だもん、嫌なわけがない。
「じゃあ、会社にレッツゴー!」
「くすっ。相変わらず元気だね朝陽って」
「元気が取り柄の私だもん」
「そうだね。朝陽から元気を取ると、なにも残らないかも?」
「ちょ、それ酷くない?」
「そう? また朝陽と遊びに行きたいな?」
「うーん……二人カラオケで手を打たない奏多?」
「朝陽歌わないし」
「流石に歌まではちょっと……。じゃあ二人居酒屋で許してぇ」