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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第6章 一夜の過ち
「…………」
巽さんを見上げると、困ったように私に向かって笑う。そして……。
「ゴム越しだからな、俺のほうもある程度濡れないと奏多が辛い。
それに、これだけでも気持ちいいんだ」
「やぁ……私も……」
「……分かってる」
腰が動くたびに、巽さんのモノと私の秘裂が混ざり合うように擦れ、時々花芽に当たるものだから、私のほうも気持ちがいい。
男性って、これだけでも気持ちいいの? 挿入しなければ快感は得られないと思っていたよ。
擦れた場所がクチュクチュと卑猥な音を立て、私がどれだけ濡れているか自分で知ってしまうことにはなるけど、今の状態では快感しかない。
……本当に気を使ってくれている、それが凄く分かる。だって前はすぐに挿入されたから。
人によってこんなに違うなんて……。私はずっとなにを見ていたのだろう。
世の中には、こんなに優しい人も居るんだね。
私はそれに目を瞑ったんだ。
「……はぁ、そろそろ……いいか?」
「う、うん」
十分に濡れたのだろう。
私を正常位に戻し、今度こそ本当に巽さんの先端が私の蜜口を開く。
「ん……」
まだ痛くない。
広げ硬いモノが挿ってくる違和感はあっても、痛いとは思わない。
この時点で痛かったと記憶にあるのに、今は大丈夫。
「もう少し力を抜け奏多」
「分からない」
「……仕方ないな」
耳朶を甘噛みされ、私の意識は自然にそちらに向かう。その間に更に奥に挿ってくる巽さんのモノ。
……だけど途中で引っ掛かったようにも感じるの。