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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第8章 営業マンは受付嬢が好み

今度こそ電車に乗ろうと駅前までたどり着いた。でも……。

「待って!!」

またしても私を止めたのは三科さん。もしかして追いかけて来たの!?

「まだ用がありますか?」
「ああ言われて引き下がれるわけがないだろ」
「どういう意味ですか?
それよりも、その手を離して下さい」
「嫌だ。離せば夏目さんは帰ってしまうだろう?」
「当たり前です!」

掴まれた腕首が痛い。
お酒が入っているせいか、力加減をしない三科さんから私は逃げられない。

「ちょ! どこに連れていくつもりですか!?」
「…………」

無言で私の手を引き、三科さんは半ば無理矢理歩く。離してくれない以上、私も三科さんについて行くしか他になく、少し歩き人気がない路地裏で三科さんは漸く止まった。

「分かる? 今ここに居るのは俺と夏目さんだけ」
「それは分かります。ですがそれで?」
「好きとは違うと夏目さんは言った。だが男は好きでなくとも、憧れだけでも女を抱ける」
「……体が目的、それって最低な考え」
「夏目さんがそう言うからだっ!」
「……んっ!?」

片手を離して貰えないまま、反対側の肩を押され、私は三科さんにキスされた。
まるで体だけ触れていればいいような、感情の籠らない一方的なキス。

(気持ち……悪い……)

こんなのは嫌!
悔しくて、情けなくて、勝手に涙が流れる。流れるのを止められない。
こんなのキスじゃない、ただの押しつけよ!!

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