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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第8章 営業マンは受付嬢が好み
三科さんのやることを、じっと我慢して、隙を見つけて警察に飛び込む。それが一番最善の方法。
幸いこの地区の交番は、そこまで距離が離れていなかったはず。全力で走れば……行けるよ私!
「……くっっ」
「ほら乳首が勃ってきた。
このぶんだと下も濡れているんじゃないの?」
「ちがっっ……」
「女はみんなそうだろ、男が欲しくて濡らすんだからさ」
なにその偏見!!
少し前まで男性が怖かった私にすれば、凄い侮辱だよ!
全ての女性が、男性が愛撫したから濡れるわけじゃない、私のように濡れなかったタイプだって居るのに、三科さんの言葉に腹立たしさまで覚えてくる。
「確めてみれば分かるだろ」
「……っっ!!」
駄目っ! ここで下着を下ろされたら走れなくなる。その前に逃げなきゃ……。
「…………」
揉みくちゃにされながらも冷静に見れば、三科さんの手は片手が壁に付き、空いている片手で私を弄んでいる、私に少し有利な情況。
……お願い、ちょっとだけ私に勇気を下さい。ほんの少しだけでいい、三科さんが一瞬でも怯む間だけの勇気。……そう念じて私は動く。
「……女性が全員言うことを聞くなんて思わないで!!」
「!? ……ぐはっ!!」
私が取った行動は……唯一自由に動かせた足を使い、渾身の力を込めて膝を上に振り上げたこと。
分かるでしょう? 膝は三科さんの股間を直撃し、痛みでよろけたのを見計らって、私は一気に路地裏から走り出した!!