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喪服奴隷・七菜
第2章 凌辱の葬儀
『中嶋社長、ご迷惑をおかけして申し訳ありません』
「いやいや、このたびはご愁傷様です。
奥さんもたいへんでしょうけど、気をしっかり持ってください」
社長は深々と頭を下げると続いて省吾に向き直り
「こんな席で話すのもなんですが、あのスーパーの店長
今後はどうされるおつもりですかな?」と切り出してきた。
省吾はチラッと七菜の横顔を舐めるようにのぞきこむと
「社長、そこなんですよ、頭を抱えているのは。
実際、仕入れや人事はいまいる奴らでなんとかなるんですが
全体をまとめる人材がいなくて困ってるんですよ。
いっそのこと、この七菜さんにやってもらいたいと思っているんですがね」
「そりゃいい。七菜さんならスーパーのこともよくわかっているし
なにしろ美人だ。うちの卸担当なんか奥さんを見たら半値で卸しちゃいそうですよ」

いきなり振られた七菜は
『ちょっと待ってください。そんな話聞いてません。それに・・・いまは・・・。』
中嶋社長はあわてて
「いや、すまんすまん。やはりこんな席で話すことじゃなかった。すまん」
と頭を下げたが、省吾は
「まぁ社長もああいってくださるんだ。七菜さん、ぜひ考えておいてくれ」
と押しの強さで言葉をつなぐ。
七菜は『まだお勝手の仕事がありますので』と頭を下げて席を立つ。

その後姿を見送りながら省吾は
「たしかに社長のおっしゃるとおり美人で気立てもいい。
25歳といえば女として脂がのりはじめて一番いい時期だ。
それが喪服姿で未亡人となればたまりませんな」
と中嶋社長にささやく。
さすがに「省吾さん、不謹慎ですぞ」とたしなめたものの
去っていく七菜のお尻辺りをいつまでも目で追っていた。
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